イヌワシつかいのエルジャン

イヌワシつかいのエルジャン

2023年7月30日

文:イチンノロブ・ガンバートル 絵:バーサンスレン・ボロルマー 訳:津田紀子

定価:1,760円(本体1,600円+税)

ISBN978-4-86702-072-2  C8797
対象:小学校低学年から
ページ数:32ページ
サイズ:25.5×22cm

モンゴルのいちばん西の大地には高い山がつらなり、カザフ とよばれる人びとがくらしています。

そこでは古くから、イヌワシ をつかった狩りが行われていました……。

何ヶ月も訓練をしたり、伝統文化を受け継ぐために、父さんから様々なことを学び、エルジャンはイヌワシと心を交わし、成長していきます。

 

2016年にユネスコの世界無形文化遺産に登録された「鷹匠文化」。なかでも1300年の伝統を持つモンゴル、最西部にくらすカザフ族の鷹匠(イヌワシ使い)について描いています。
美しい民族衣装やカザフ模様を色鮮やかな刺繍にして飾り付けたゲルの内部など、独特な文化も併せて美しく細やかに表現。昔ながらの暮らしを守る人びとを取材し、そこで出会った少年と少女の姿からインスパイアされた物語絵本です。

 

 

 

<作家、画家、訳者紹介>

イチンノロブ・ガンバートル Ichinnorov Ganbaatar

モンゴル文化芸術大学美術部卒業。2004年、第14回野間国際絵本原画コンクールで奨励賞を授業。大学時代の同級生でもあるボロルマーと共同して、絵本や紙芝居を多数創作している。紙芝居に『おばあさんとマンガス』(童心社)、絵本に『空とぶ馬と七人のきょうだい』(あかつき教育図書)、『ゴナンとかいぶつ モンゴルの昔話より』(偕成社)、『トヤのひっこし』、『モンゴル大草原800年』(ともに福音館書店)などがある。

 

バーサンスレン・ボロルマー Baasansuren Bolormaa

モンゴル文化芸術大学美術部卒業。2008年に来日し、日本を拠点に絵本作家、イラストレーターとして活躍している。2004年第14回の魔国際絵本原画コンクールにおいて『ぼくのうちはゲル』(石風社)がグランプリを受賞。2013年ボローニャ国際絵本原画展入賞など、受賞多数。絵を手がけた絵本に『バートルのこころのはな』『かしこいのはだあれ?』(ともに小学館)、『うさぎのみみしばり』(鈴木出版)などがある。

 

津田紀子 つだ のりこ

早稲田大学卒業後、モンゴルでモンゴル語と児童文学を学ぶ。ウランバートル大学大学院修士課程修了。モンゴルの児童文学の研究・紹介につとめ、ガンバートルとボロルマーの共作絵本の翻訳者としても活躍。

 

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